WUGとの出会い~ライブツアー全通まで
自分がWake Up, Girls!を知ったのは、記憶が正しければ2012年9月、Yahoo!か何かのニュースだったと思う。
「らき☆すたのスタッフが東北を舞台にしたアニメを制作」
らき☆すたと聞いてリンクを開いたら、写真に山本監督、神前さん、待田さん、そしてかと*ふくのお二人(加藤英美里さん、福原香織さん)が写っていた。
なんでもかと*ふくがスペシャルサポーターとか、、、私はてっきり二人が主演なのかと思ったので、ちょっとがっかりした記憶が残っている。
その月の後半、Super a hour DIVEⅡyouのゲストとして、山本監督、神前さん、待田さんがいらっしゃって、作品について語った。
DIVEⅡyou初回からのヘビーリスナーだった私はもちろん聞いた…のだが、オーディションをやるということ位しかはっきり覚えていない。(録音残してあるかもだから探しておこう)
その後も放送で何度かオーディションの募集のお知らせが読まれた(はず)だが、かと*ふくが主演じゃないという時点であまり興味がなくなっていた私なので、WUGというコンテンツのことはしばらく忘れていた。
次にWUGと出会うのは、7人のメンバーのお披露目となった2013年8月のワンフェスのステージ、ニコ生のTSを見たことだった。この時も見た理由はえみりんが出てる!であり、正直7人がどんな人かということには興味がなかった。
感じたのは「この子たちガッチガチだなー」「えみりん天使ですわ」というような程度のことだった。今考えるとその時一番印象に残ったあの子はよっぴーだったんだけど、その子の名前すら全く覚えていないありさまだった。
(その頃の自分はとにかく限られた作品、限られた声優さんにのみ興味がある系の初心者オタクだったから仕方ない…今も大して変わらないけど)
とにかく、自分が初めて(3次元の)WUGちゃん7人を初めて見たのはこの時だったのは間違いない。
その後、彼女たちを見たのは、アニメ放送の前から全5回放送された「ワグっていいとも!」というニコ生番組だった。もっとも第1回は放送されることも知らなかったんだけど…放送翌日のネットニュースで「WUGのライバルチームのキャスト発表」というのを見て、あわててその日の夜にTSで見た。
大坪由佳、加藤英美里、津田美波、福原香織、山本希望、明坂聡美、安野希世乃
正直言って、自分が好みだけでキャスティングしたんじゃないか!?という位オレ得なキャスティングだった。自分のI-1推しはこの瞬間から始まっている。
第2回のニコ生はかおりんが出る!というので生視聴。当時の自分はかおりん含めI-1の3人(他にゆかちんときよのんと記憶)に9割5分の意識があったので、WUGの誰が出演していたかすら若干怪しい。
第3回は見た記憶なかったんだけど、のちに映像を見たら、見た記憶があったのできっと見ていたんだろう(のぞふぃす目当てだろうなぁ)
第4回は冒頭でかと*ふくが番組ジャックして始まるというオレ得な展開。「お二人ともたくさん出てるじゃないですか!私たちこれしかないんです!」というWUGちゃんの訴えと「芸能界の隙間産業狙ってるから」というかおりんのやりとりを覚えている。
最終回の第5回は全く見た記憶がないので見てない模様。
そして始まったアニメ放送。今の自分ならひっぱたいてでもまずは映画館へ連れて行って「七人のアイドル」を見させるところだけど、当時の自分はTVアニメから視聴。案の定話の前提が良くわからず…。
3話まで見てもI-1clubの出番が少ないじゃねえか、この野郎だましやがったな(誰もだましちゃいない)と勝手に憤怒し、見るのをやめてしまった。そのクール、咲やらSYDやら見るものが多かったのも要因だけどね。
この年の4月、かと*ふくの2ndワンマンライブが品川のステラボールで開催された。外の物販列に並んでいると、中からワグナーが続々と出てきた。「イベント、やらせてください」というイベント、avexお得意の変則2回回しというやつだ。
今の私なら間違いなく参加しているだろうが、あのタイミングでは無関心だったので「あの作品のファンたくさんおるやんけ、結構結構」としか思わなかった。
(これをもってあのイベントの会場推しをしていた、と供述しているテイエンという男がいるらしいが、100%虚偽なので冷たくあしらってほしい)
ここから約1年間、WUGとは無縁な生活を送ることになる。
2015年4月、voice for youという朗読&ライブイベントが吉祥寺のCLUB SEATAで開催された。
このイベントはオトノハという朗読イベントから派生したもので、メインは安野希世乃さん、藤東知夏さん、安済知佳さんの3人だった。そしてゲストとして出演していたのが、我らがかおりんと、まゆしぃ、みゅーちゃんだった。
会場に着いてみると、客はWUGの2人目当ての人が多く、人気あるなぁと思った。
このイベント、今考えると超絶オレ得なもので、正直今の脳みそを移植してもう一度参加したい。何せかおりんとみゅーちゃんが2人で輪舞 –revolutionを歌ったのである。
このイベントで、WUGという作品を思い出した自分は、1年ぶりにアニメを見てみることにした。確か6話くらいまで見たところで、七人のアイドルを先に見たほうがいいということを知って、ニコ動に課金して七人のアイドルを観た。
今度は作品をきちんと理解していることができたので最後まで見ることができた。この作品面白いじゃん、何で見なかったんだろ?と。
アニメを見た理由の一つは5月にBLAZING SONICというイベントがあって、そこにWUGが出るためでもあった。このイベント、かと*ふくとFunction6chが出るという相当にオレ得なイベントだった。
ブレソニは、後ろにいたワグナーが厄介だったり、帰り道でワグナー連中が他の出演者を大声でdisっていたりと、ワグナー=厄介のレッテルを貼る結果に終わった。
なかなか曲はいいよなぁ、あの子たちも頑張ってるし、とは思ったのだが、積極的に現場に行く気には到底ならなかった。
この年の夏から秋にかけてが転機だった。
まず1st LIVE TOURのBDが発売されたこと。
これだけなら当時の自分が買う理由はなかったのだが、2014年12月に幕張メッセで開催されたWUG FESTAの映像もDISK 2に収録されていた。こちらはI-1が出演しており、自分は100%それ目当てでこの円盤を購入した。正直WUG FESTAの映像はI-1にばかり意識が行くのでWUGのことには気が回らなかった。
あまり見る気のなかった1st LIVEの映像だったけど、もったいないかなぁと思って見始めたところ、WUGちゃん7人の魅力と楽曲の魅力に少し気づいてしまった。
次に続劇場版「青春の影」の公開。この作品、結果的に5~6回映画館で見る位、好きな作品だった。
そして10月の徳島マチアソビ。かと*ふくがステージに出ると聞いて、直前になって行くことを決めた。
1日目、WUGのステージにWUGとかと*ふくが出演、水のペットボトルが演者の数より1本少なく用意されており、WUGちゃんが先輩であるかと*ふくの2人へボトルをこっそり流しているのを見て「良くできた後輩ちゃんや…」と思った記憶がある。なお、かおりんは水が嫌いなので、仮に受け取っても飲むことはないんだけど…。
2日目、エイベのステージとして、ハッカドール→かと*ふく→WUGのライブがあった。ハッカ終わりにワグナーさんが「かと*ふく勢のみなさん前どうぞー!」って譲ってくれたんだよね…これだけでワグナーさんの株が爆上げだった現金な自分。
かと*ふく終わりにお礼を言いつつ一番後ろまで下がってライブ見たなぁ…。スペースが広いから跳んだり跳ねたりもしてたし(笑)ワグズーを初めて踊ったのもこの時だった。
…行きの羽田→徳島便がWUGちゃんやえみりんと同じだったのもすごい思い出。今考えると手荷物検査場で自分の前にいたのはエイベの寺田さんだったんだよね…。
同じ搭乗口に向かうから自然と後をついて言ったら「おはようございます」と聞いたことある声が聞こえてねぇ…。その後コーヒー買いに行ったら、WUGメンバー3人が自分の前にいたりねぇ…。あまり接近願望はない方だと思っているけど、この時のインパクトが後々影響しているのは間違いないかもなぁ。
飛行機の座席に座ってDIVEⅡyouの録音流し始めたらえみりんご本人が目の前にいたのもいい思い出、、、思わず再生停めてイヤホン外しちゃったよねw
そんなこんなでWUGに興味を持ったので、幕張のWUG FESTAのチケットを購入。I-1からはのぞふぃすとうえしゃましか出なかったからちょっと迷ったんだけどねぇ…。
行ってみたらあの伝説の野球大会(笑)でもBtBを初めて生で聞いて、すごく感動したのを覚えている。白いサイリウムも調達して行ったんだけど、ノーマルのキンブレで事足りたね。
会場で2人の友人にお会いした時、WUGの推しは特にいないって言った記憶がある。だとすると、自分のよっぴー推し自認はどこから始まったんだろ。たぶんこの時には割とはっきりしてたんだけどね。リストバンド買ってるし。
映画のBtBもイベント前日に見に行って、やっぱりいいなぁと思ったんだよね。ななみんあっさり帰ってき過ぎだろ…とは思ったけど。全般にもっと時間やコストがかけられれば、WUGはもっといい作品になっただろうに、と思った。
その後はかと*ふく3rdやねんどろいど10th、みがるのライブでWUGちゃんのパフォーマンスを見ることができた。
かと*ふく3rdについては、当時の自分は「かと*ふくだけのライブを観たかった」と思ったのが正直なところだった。でも、最前ということもあって、WUGちゃんのパフォーマンスをそれまで以上にはっきりと見ることができたのは間違いなかった(ななみんはいなかったけど)
春になって、3rdライブツアーが発表された。千葉、大阪、新潟、仙台、沖縄、福岡、東京の7都市14公演。
最初は千葉と東京の関東2か所、それから聖地仙台の3か所参加したいなぁと思っていた。でも、沖縄と福岡はちょうど会社の夏休み期間だったから、遠征行けそうだなぁと思ってしまった。これは純粋にWUGちゃんを見たいというのに加えて、移動オタクとしての自分の実利もあったと思う。
結局5か所10公演のチケットを、新規入会したわぐらぶで購入した。結局その後、新潟のチケットも追加で購入し、6か所12公演参加に…。
迎えた千葉・舞浜公演、詳細は当時書いた別レポに譲るけど、結局その場で翌週の大阪公演のチケットを購入することに相成った。7か所14公演全通…多分ワグナー以外でやった人は他にいないだろうなぁ。
でもそれくらい舞浜公演は良かった。プリンセス・みゅーちゃんの魅力にハマったのもこの時が最初。当時の記録を読んでも、ああこいつここから堕ちてくぞというのが良くわかる(笑)
最初は水色のタオル1本をかけていたのに、徐々にオレンジとの2本かけになり、3rdツアーが終わるころには完全にオレンジ一本になっていた。
ここから先は…メインのイベントはほぼほぼ行ってるんじゃないかな。
ライブツアーは3rdを7か所14公演全通、4thは5か所10公演、FINALは12か所33公演全通…合計で57公演。
これだけWUGを見続けたのは、3rdライブツアーの時に感じた「1公演ごとに成長していく」ことがきっかけだった。FINAL TOURでの「最高を更新し続ける」というのがその時の感覚と同じだったんだろう。
1stや2ndから見ている人は、恐らくもっと急速に成長していくWUGちゃんを見てきたのだろう。だからそのうち物足りなさを感じた人もいるのではないか。
そういう意味では私が見始めたタイミングは自分にとってちょうど良かったのかもしれない。
また、仙台公演でななみんののどの調子が悪く、それをみんなで必死にカバーしようとしている姿も印象的だった。
“7人でWUG”、この言葉は後に多く使われるようになったイメージだが、私はこのツアーでそれを実感した。
最後に、もしブレソニの時、周りにいたワグナーが厄介じゃなかったら、私はひょっとすればもっと早く、例えば2ndツアーから参加していたかもしれない。
逆にマチアソビで周りのワグナーが親切でなければ、これほど熱心にWUGを追いかけるきっかけにはならなかったかも知れない。
まあ後者についてはもちろんかなり特別な例かと思うし、それが当たり前だとは思わない。でも少なくとも前者はやはり問題かなと思う。
ファンの行動ひとつで自分の応援する「推し」の評価に繋がってしまう。これは(当然私も含め)肝に銘じておかなければならないと思う。
“Wake Up, Girls!”の見方 非ワグナーな私とは?
Wake Up, Girls!、通称WUGは、仙台を本拠地とするローカルアイドルユニット“Wake Up, Girls!”を描いたアニメ作品である。
この作品の特徴の一つとして、作中のWUGメンバーを演じる声優(いわゆる中の人)も、現実世界においてアイドル活動を行っているという点が挙げられる(これが良く言われるハイパーリンク)
そのため、Wake Up, Girls!と言った場合
- アニメ作品そのもの
- アニメ作中のアイドルユニット
- 現実世界で活動する声優7人によるユニット
という3つの意味があることになる。
このことがWUGというコンテンツを面白くしていると同時に、分かりづらくしていると思う…のだが、それはまた別の機会に。
このコンテンツは、人によって楽しみ方が大きく異なるのも特徴ではないかと思う。
上記のような特徴から、作品自体のストーリーやメッセージを楽しむ人だけでなく、声優ユニットのWUGを中心に応援している人も多数いる。
声優ユニットは応援しているが、WUGという作品は見たこともない、という人も一定数存在するようだ。
このコンテンツの楽しみ方は当然人それぞれなのだが、その一つとして、自分という人間をアニメ作中に放り込むというものがある。私のこのアニメの楽しみ方はメインとしてそれである。
恐らく多くのワグナーが一度はそんな見方をしたことがあるのではないかと思う。
この楽しみ方をする場合、自分をどの位置に置くか(視点をどこに配置するか)が一つキーになると考える。
・ワグナーという目線、大田という男
作中には「大田邦良」というキャラが出てくる。このキャラはWUGの最古参オタクなのだが、恐らくこのキャラは我々オタク共が自己投影しやすいように配置されているのではないか、と思っている(制作側の意図が違ったらゴメンなさい)
大田はもともと作中の大人気アイドルユニット”I-1club”のファンだったのだが、ある日地元仙台でI-1元メンバーの島田真夢が参加するWUGに出会う。
そこから彼はWUGを応援しはじめるのだが、世間は島田真夢に対して非常に冷たく、所属するWUGもさまざまな壁にぶつかる。
そんな状態にあっても、大田はネット上の誹謗中傷に対して「オレはWUGを信じる」と応じ、WUGをひたすらまっすぐに応援し続ける。
私は、大田というのは応援する側の理想を描いたキャラなのだと思う。
現に、作画崩壊も目立ったWUGにおいて、サブキャラたる大田は非常に熱の籠った描かれ方をしている。それだけこの物語において大切な男なのだ。
特徴として挙げられるのは、大田はWUGを自ら発見したということだ。
今ほどメジャーになる前のアニメWUGや二次元WUG、三次元WUGを発見して、それを推し始めた人にとって、まさに大田というキャラと重なるのではないか。
そのため、自分を大田というキャラに重ねやすい、というか重ねるために用意されたキャラなのではないかと思うのだ。
彼らは3つのWUGが逆境を超えて頑張る姿を「ワグナー」として応援してきたはずである。
・私の視点
一方で私テイエンの視点はずれている。私が根本的に天邪鬼であるということも要因の一つだ。
私の視点は、作品を見始めたときも、そして今も「I-1clubのファン」である。
何しろこの作品を見始めたきっかけが「I-1の声優が推しだらけ」なのだから、私にとっては自然な視点である。
この視点で作品を見るのは恐らく少数者だと思う。しかしよくよく考えてみると、この視点は作中においては多数派であると言える。
何せI-1clubは作中の大人気ユニットである。WUGに比べてそのファン数は何千倍、何万倍であろう。
作中世界で考えれば、WUGファンというのはかなりの特異者で、I-1ファンはそこらじゅうにいる普通の存在である。
作品を作中における一般的な目線で見るとより楽しめるのではないかと、この作品を見ているうちに思えてきた。
すなわち、WUGの置かれている立場をより(作中世界の)現実的に、かつ残酷に見ることができるのがI-1オタク視線なのだと思う。
まゆしぃに対する冷たい目、これはI-1オタクからすればある意味自然である。「スキャンダルで辞めた裏切り者」だからである。恐らく、多くの人はそう思っているはずである。
現実世界でも週刊誌報道を鵜呑みにしてレッテルを貼るなんてよくある話だ。
作品を素直に見れば、当然まゆしぃやWUGに対して同情的な目線になる。だからこそワグナーはWUGを応援できるわけだ。
しかしあえて残酷な目線で見ることで、よりまゆしぃ及びWUGがぶつかっている壁を(自らも壁になって)感じることができる。
その上で、TVアニメ12話のアイドルの祭典を見る、すると作中のあのI-1オタクと同じように、そこでWUGを認めることができる。
まあ実際にはその裏側を見てしまっているわけなので、そこまで全く感情移入しないというのは当然無理なんだけど…。
とにかく、そんな視点を持つことによって私はまた新たな作品の見方、楽しみ方を得ることができた。これはワグナーではできないこと、私がI-1側の人間だからこそできるものだ。
・舞台版「Wake Up, Girls!」を見て
自分のスタンスを確認できたのが、舞台「青葉の記録」だった。
この舞台作品ではWUG7人をそのまま声優の7人が演じたのが特徴だった。一方のI-1 clubはしほっち役の大坪由佳さんのみそのまましほっちを演じ、他の6人は新たな役者さんがそれぞれ演じた。
上述の通り、私のI-1好きも元はと言えば「声優さんが好きである」というところに由来している。
特に福原香織さん、それに津田美波さんや加藤英美里さん、安野希世乃さん…。FCがあれば入会する級の方々だ(諸事情によりえみりんFCには入ってないけど)
ただ、この方々は舞台には出ていない。この舞台の中の人だけで比べればWUGの方が好きということになる。つまりI-1に対する”中の人補正”がキャンセルされるわけだ。
この舞台を見てなお、私はI-1に感情移入した。特にしほっち…正直に言うとアニメ版ではしほっちにあまり感情移入できなかったのだが、この舞台では「しほっちのための作品じゃないか!」という位、一気に好きになった。
やっぱり私はI-1目線でWUGという作品を見る、I-1オタクなんだと再度確認できた。
「青葉の軌跡」でWUGちゃん達が仙台駅前でチラシを配るシーン。
見ている人ほぼ全員WUGちゃんに同情しただろう。
でも私は「I-1の映像見てるんだから静かにしろよ!!」という気持ちで見ていた(もちろんかなり意図的に…だが)
作中のI-1オタクがもし、あの映像を見るためだけに仙台に来ていて、流れるまでずーっと外で待っていたとしたら…。せっかく流れたと思ったら、目の前のわけのわからん連中のビラ配りで邪魔されたとしたら…。
そんなことを思ったら怒りが湧いてきたのだ。
・ まとめ
私はWUGというコンテンツは好きだが、「自分はワグナーである」とは一度も言ったことがないし、思ったこともない(作品を知らない人に説明する際、便宜上使ったことはあるが…)
確かにツアーは合計57回も見に行ったし、続劇場版はそれぞれ5~6回見に行った。舞台も合計8公演見ている。
それでもやはり作品を見るときの視点を「I-1 clubオタク」においている以上はワグナーを名乗ることはできないと思っている。
これはワグナーに対する敬意でもあるし、作中の自分の意地でもあると思っている。
もちろん「ワグナー」の定義は人それぞれだから、こいつワグナーだ!と思って頂いても構わない。むしろワグナーの方から認めて頂くのはありがたい話だ。
ただ聞かれれば「ワグナーではないです」と答えるだけである。
WUGファイナルライブ in SSA
WUGのファイナルライブが終わって早12日が経った。
たくさんのワグナー、”元ワグナー”、そしてSSAで初めて見たという人…いろいろな方のブログを読ませてもらった。
私も”WUGのイベント/ライブに頻繁に出かけた非ワグナー”として、何か記録に残したくてこのブログを書くことにした。
何をもって私が非ワグナーなのか、それも書き残しておきたいのだが、長くなりそうなので別記事にしようと思う。
また、出会ったきっかけやこれまでの記録等々も別記事に残す…忘れなければ。
読んでくれた方へ、主目的が自分のための記録なので、ただただ長く、読みやすい文章にはなっていないと思いますが、ご容赦下さい。
2019年3月8日、さいたまスーパーアリーナ。
声優ユニットWake Up, Girls!として最後のライブ。
きっと多くの人が、(すごく見たいけれど)この日が来てほしくないと思ったであろう。私もその一人だった。
私は、帰りの終電の都合から車でSSAへ向かった。首都高が空いていたおかげで予定よりも早く到着し、物販列に並ぶ。
長蛇の列、まあFINAL TOURで慣れていたし、今回はパンフ位買えればいいと思っていたから驚きもしない。
物販はほとんどのモノが1限だったにも関わらず、すぐに売り切れてしまった。最後までavexはWUGとワグナーを甘く見ているんだなぁ…。
結局買うつもりのなかった草ブレードも含め、買えるもの全て買って15,500円。20kガチャなど夢のまた夢だ。
公開リハーサル。千葉・市原公演では参加しなかったので、どんなものなのだろうかと期待して入場。
驚いたのはフラスタの数。関係者各位、ファンからのフラスタが両側に並び、誘導された通路よりさらに奥にもずっと続いていた。
予告されていた山本監督からのフラスタもあった。「Wake Up, Girls! 原案・監督」山本監督的には嫌味を込めたのかもしれないが、私個人としてはこのフラスタが声優ユニットWUGの最後の会場にあって良かったなぁと思う。
公開リハーサルはアリーナC5ブロックの最前列、センターステージの後ろだった。センターステージが近いのはもちろん、前に座席がないので、ステージもよく見える。
これまでのツアーでもWUGはライバルユニットたるI-1 clubの曲を何度もカバーしてきた。
でも、”WUG”のファイナルライブでI-1曲をやるのは個人的には無粋だと思っていた。
一方SSAは作中I-1アリーナのモデルである。
そのため、私は「SSAでI-1曲を歌うのだろうか…?」という疑問?を持っていた。
WUGちゃん達は、本編ではなく公開リハ限定でI-1曲を歌うという折衷策を用意してくれていた。
いちI-1ファンとして、ものすごく嬉しかった。そして、リトルチャレンジャーと止まらない未来。タイトルからしてWUGの7人にぴったりだ!とその場で思った。
小さな彼女たちが、夢に向かって挑戦して、SSAという大きな舞台でユニットとしての夢を叶えて解散する。そして、止まらない未来へと羽ばたいていく…。だめだ、泣きたくないのに涙が出てきた。
本番では時間がないからと、いつものgdgdわちゃわちゃをリハでやってくれるWUGちゃん達。案の定ブレードを草認定するみゅーちゃんw こんなWUGが見られるのはこれが最後かーと思うと、急に寂しさが襲ってきた。
でも彼女たちのパフォーマンスが、本番への期待感を高めてくれた。本番はこんなものじゃない、もっとすごいものを見せるぞ!ってそんな感じに見えた。
あっという間に1時間が経ち公開リハ終了。退場時に通ったWゲート、アニメ12話でよっぴーが怪我した後に練習してたの、あそこだったね(周りの人もそんな話をしていた)
フクハラーの友人達と食事したり、某氏を車に寝かせたり、キャベツを齧ったりしているうちにあっという間に時は過ぎて行った。
開場時間直前にBゲートでわぐぶらすの仲間と写真撮影。自分は半分意図的に、半分コミュ障のため、あまり積極的にワグナーの皆様と絡んでこなかったので、思えばわぐぶらすの皆様方は貴重なワグナー仲間だ(自分は非ワグナーだが)
入場、またしてもフラスタの数に驚く。わぐぶらすとして出したフラスタもあった。みゅーちゃんがトランペット吹いているのは私に配慮してくれたためとのこと。準備してくれた皆さん、本当に何から何までありがたい…。
WUG FINAL LIVE にWake Up,Girls様の新しい門出を祝して花を贈らさせて頂きました。
— わぐぶらす (@wug_brass) 2019年3月9日
WUGに出会ってわぐぶらすが生まれ、沢山の素晴らしい感動と、変えがたい出会いを頂きとても感謝しております!!!
想い出のパレードを意識したメンバーによる想いの詰まったフラスタ!
ご紹介させてください!!(続 pic.twitter.com/3w9JbZ9bCM
最後に本楽団オーボエ担当、はるさん(@oxowo_w)の描きました、「あいちゃん」と「みゅーちゃん」になります! pic.twitter.com/Vn0dxb2uG7
— わぐぶらす (@wug_brass) 2019年3月9日
席は200レベル、下手側の後ろの方。確かに少し遠かったが、ここまで来たらそんなことは関係なかった。
社長、松田さん、早坂さんのナレーションから始まり、OP映像。
これ、みんなの出身地で撮ってるよね!?みにゃみの映像は横浜だし!!そしてSSAへ…。うーん、観客全員が気づくわけではないだろうが、気づくとエモい演出だ。
1曲目はタチアガレ!
最初の”Wake Up, Girls!”というコール、そしていつも以上に緑にあふれる会場…。これを見た瞬間、SSAでライブをやってくれて本当にありがとう!と思った。
正直言ってSSAが埋まるというのは古参のワグナーさんほど現実味がなかったのではないか。それ以上にWUGちゃんがとても不安だったんじゃないだろうか。
僕は古参ワグナーなんてもんではないけど、正直怖かった。でもあのタチアガレ!のイントロで、全部が吹き飛んだ。正直あの瞬間だけでも何十回と見たい。
16歳のアガペー、最初にライブに参加したころは誰の名前を呼んだらいいのか決められず、日替わりで叫んでいたのも懐かしい。WUGちゃーん!!と叫ぶのもかっこいいだろうが、最後の1回ならばいつも通りみゅーちゃーん!!と叫ぶべきだ、と思ったのが叫ぶ2秒前位だったかな。
One In A Billion、白のスポットライトが当たっているのに気付いて、まさかMay’nちゃんが!?と思ったが、7人での歌唱。あれはMay’nちゃんへの最大限の敬意だったんだろうなぁと思う。May’nちゃんは関係者席ではなく一般席で見ていたとのこと、、、凄いなWUM。
サビメドレーとしてソロ曲も歌ってくれた。推し色を振ったり、歌っている子の色を振るなら普通だろうが、多くのワグナーは目の前にいる子の色を振った。綺麗に7色が浮かび上がるあの光景、自然に作れる辺りさすがはワグナーの皆様だ。
ちなみに私はWOO YEAH!に用意していたUOを間違えてみゅーちゃんが目の前に来たタイミングで折ってしまった(ちょうど6番目のみにゃみの曲がかかったタイミング)もう視覚と聴覚からの信号がオーバーフローした上、感情が抑えられなかったのだ。
Nsdh、こればかりはどうやって歌うんだろうと思っていたが、なるほど歌えるところだけみんなで歌うって手があったか。この曲も聞くことができて良かった(ツアーで全員分やらなかったのがとても意外だったのだ)
BtB、まず何よりSSAが真っ白に染まったあの光景に感動してしまった。ほかの色の光は消してくれ、いや、少なくてもオレの目から見えない様にしてくれ…って思ってしまう位、あの白いSSAは素晴らしかった。あの曲はWUGちゃん達にとっても特別な曲だという。
聞いている我々からしても、一番力が入る曲だと思う。作詞した辛矢先生のコメントを過去に聞いたこともあるが、歌い手として最大限にパフォーマンスしてきた結果があのBtBなのだろう。作り手の意思とは違うのかもしれないけれど、私はあのWUGの歌うBtBが好きだ。
途中衣装替えのため、映像が何度か流された。
WUGちゃんねるとペラジによる、SSA特別版。
ファミ通さんはWUGちゃんへの愛が凄いよなぁ。ライブ前日発売のファミ通もすごかったし、解散してもなお、みゅーちゃん、まゆしぃ、ななみんの番組を続けてくれるし…。
かと*ふくも復活させてくれたファミ通さん、WUGも何とかお願いします!
そしてI-1やネクストストームのみなさんからのメッセージ。
I-1オタクな私、もういろんな感情が溢れて頭真っ白になりそうだった。この感覚、他の人にはなかなかないものかもなぁ。私自身も表現できない。
I-1キャストのみなさんからはフラスタも届いていたとのこと。あの混雑下で見られなかったんだけど、作中ではライバル、リアルでは先輩たちの愛を感じた。
(私のI-1愛/中の人への気持ち等々は別途…)
新曲4曲。
やっと組曲として聞くことができた。
だからこそ、とにかく集中して聞きたかった…のだが、さようならのパレードで涙腺崩壊してしまった。
「さようならはいやだよ」
やっぱり嫌だったんだよね。いろいろ言い訳してきたけどさ、やっぱり解散発表から時間が経っても、あれだけたくさんツアー公演を見ても、嫌なものは嫌だったんだよ。今までごまかしてきた分、この曲で感情が崩れちゃったなぁ…。
「だけど背中押すみたいに あなたのリズムが聴こえてる」
私たち、いや私は彼女たちの背中を押すことができたのだろうか。。。
Wake Up, Girls! Wake Up, Girls!の大アンコール。これまで座ってスマホポチポチしてる奴らを見るたびにイライラしてたけど、今日はそんな奴らは目に入らない。とにかくSSAに少しでも大きなアンコールを響かせたくて、大声で叫んだ。みんな同じ気持ちだったよね。
みゅーちゃんのありがとうの手紙。
そんなまっすぐでピュアなところが多分私は好きなんだろうなぁ。
ダンスも普段のMCも彼女はまっすぐでピュアだと、ここ最近特に思っていた。そこにこの手紙…。みゅーちゃん推しになって良かったと思うなぁ。
のびにょきでインパクトのある挨拶を!って話してたけど、シンプルなのにものすごくインパクトあったと思う。
…うん、みんなの手紙の内容全部は覚えてないんだ。自分の記憶力のなさを恨むよ。
BDで見直そう。
ダブルアンコールのPolaris
アニメ新章12話から1年以上かけて、この曲を少しずつ理解してきた気がする。
あの曲の”ボクら”、”君”はボクであり君でもあるんだな、きっと。
“終わらないよ ボクらDreamer”
彼女たちも我々も…。
トリプルアンコールのタチアガレ!
何か、WUGとワグナーがぶつかるような感覚だったなぁ。ツアーの中で、よっぴーが「一線を超えた」って言ってたけど、SSAの場でもまさにそんな感じだった気がする。
ツアーみたいにガチ勢だらけではないし、初めて見た人がかなりいるような現場でも、あの一体感を出せるWUGってすごいよ。
最後、いつもならメンバーの名前を叫んだりしてるんだろうが、拍手してありがとう!を叫ぶことしかできなかった。
今回自分が意識したのは「7人を観ること」。どうしても推しの子を見てしまうのだが、今回は遠いこともあって「7人」のパフォーマンスを観られたと思う。
とにかく遠くからでもはっきりわかるくらい、彼女たち7人のパフォーマンスは輝いていた。
やっぱりWUGのライブは目が16個、そしてそれを処理できる脳が欲しい。今までももっと「7人」を観られたら良かった。
そういえば彼女たちのライブに通い始めた理由の一つが「成長」を感じられるから、だった。(3rdライブツアーのことはまたどこかで書きたいなぁ)
そういう意味では、これまでで一番成長して輝く彼女たちを観ることができたSSAだった。
終了後のお見送り会、SSAを1周するほどの長蛇の列の先にWUGちゃん達がいた。ホントに一瞬だったがゆえ、よっぴー、あいちゃん、みにゃみ、みゅーちゃんの4人しかちゃんと見られなかった(つまり1人おき)
でも、列の手前から7人そろった姿が見られたから良かったかな。
本当にありがとう。7人にはそれしか言えなかった。
最後に、実はこのライブで私はワグナーになれるかな、と思っていました。でもそれはまだ無理そうです。I-1アリーナではやっぱりI-1のライブを観ないとね。その気持ちが最後SSAを離れるときになって湧いてきました。
このライブで初めてWUGを見て”ワグナー”になった皆さんも私の先輩です。いつの日か私がワグナーになれたら、焼きそばパンでも買ってきます(笑)
こんな長い文章、自分でも読み返す気にならないと思うけど、もし読んで下さった方いらっしゃったら、本当にありがとうございました。
WUGについて、まだまだ書きたいことはあるのですが、また後日にします。