テイエンはきっとまた三日坊主

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リトルチャレンジャーとナノカス

今回は勝手な妄想を書きます。

 

WUG作中に登場するWUGのライバルユニットI-1 club。

I-1 clubの初期曲として皆さんご存知リトルチャレンジャー(リトチャレ)がある。

 

リトチャレはご存知の通り4人曲である。

オリジナル版のリトチャレはまゆしぃ、しほっち、まいまい、よしめぐの4人が歌っている。この曲が作中でリリースされた時点のセンター及びリーダーを含めたエース級4人である。

作中世界において、リトチャレは大ヒットし、I-1が大人気ユニットへと駆け上がるきっかけの一つになっている。

 

その後まゆしぃはI-1を脱退するわけだが、当然この後も代表曲たるリトチャレは歌い続けられたと考えるのが自然である。

作品を見る限り、I-1は一部のメンバーだけによる活動も行われているようだが、やはり大舞台では中心メンバーによる歌唱が行われたと考えられる。

まゆしぃが抜けた後のI-1において、4番目に位置するメンバー、それは2期生の相沢菜野花(ナノカス)であろう。

つまり、リトルチャレンジャーを歌うベストメンバーは、しほっち、まいまい、よしめぐ、ナノカスの4人ということになる。

 

Team SとTeam Mに分かれて発売された「運命の女神」のカップリング曲は「リトルチャレンジャー2015」だった。

このうちのTeam S盤こそ上記の4人による歌唱である。

まゆしぃに変わってしほっちがセンターになったのだから、まゆしぃパートをしほっちが歌うのかと思いきや、単純にナノカスが抜けたまゆしぃのパートを歌っている。

 

さて、オリジナルのリトルチャレンジャー及びリトルチャレンジャー2015(Team S盤)を両方お聞きになられた方は恐らく大きな違和感を覚えたのではないか。

まゆしぃのまっすぐな歌い方に対して、ナノカスはどこかとてもカッコつけたような歌い方をしている。

これを聞いた方の「歌い方おかしいだろ」という感想を発売直後に私はTwitterで拝見した。確かにこの意見は、まゆしぃの歌い方をきちんとコピーしていない、という点においては私も正しいと思う。

相沢菜野花の声優は福原香織さんである。私はこの方のファンをかれこれ8年位しているが、かおりんは決して自分の歌いたいようにキャラソンを歌う人ではない。(確かにかおりん自身はかっこいい歌い方を好む傾向にあると思うけれど…)

この歌い方の変更は声優の癖/好みによるものではないと私は考えている。

(声優さんの中にはキャラソンでも本人の歌になるという方もいらっしゃるからね…)

 

では、何なのか。もちろん私の想像にすぎないが、ナノカスというキャラクターの個性、そしてナノカス自身の葛藤が裏にはあるのではないか、と思っている。

 

 

まゆしぃの脱退というのは、ナノカスにとっての絶好のチャンスであることは間違いない。本人も内心喜んだ部分があるのではないか?

それと同時に、不安もあったはずだ。同じ曲の同じパートを引き継ぐということは、必ず比べられるということだからである。

まゆしぃと同じような歌い方をすれば、大きく非難されることはないだろう。一方、違う歌い方をすれば「曲のイメージと合わない」「曲を壊している」という批判をされる恐れがある。

そんな状況の中で、結果として「前任者(=まゆしぃ)とは全く違う歌い方をする」ということに決めるのは、かなり覚悟が必要だったのではないか、と思う。

こういう見えないところの葛藤とかを想像して、応援するのもアイドルのファンではないだろうか。(私は世間一般で言うところのいわゆる"アイドル"のファンをしたことがないので分からないのだが…)

 

前にも書いたが、私は作中のI-1ファンとしてこの作品を見るようにしていた。特にナノカス(とよしめぐ)のファンとして。

もし、私がその世界の人間なら、ナノカスの抜擢を大喜びするだろうし、まゆしぃとは違うリトチャレも歓迎することだろう。彼女らしさを感じられて良かったと。

ひょっとすると他のファンからは「目立とうとし過ぎじゃない?」とか言われて、ライブ会場の外で、あのピンクの法被を着た者同士口論になったりとか…そんなことも想像したり。

 

とにかくあのリトチャレ2015から、私はそんな物語(?)を感じた。いや妄想した。

I-1のこと、特に個々のメンバーについて考える上で、WUGのアニメにはあまりに材料が足りない。もちろん"WUG"の物語なのだから当たり前なのだが。

だからこそ、こういう想像力を膨らませてくれる表現はとてもありがたいなぁと思った(これが狙ったものなのか、意図と合っているのかは別として)

 

そして、情報の少なさを補うという意味でも続編に期待していたのだが…。「新章」は世界観を引き継いでいないように感じたので、考えるのをやめた。そういう意味でも正直かなり残念だった。

 

 

余談だが、2016年2月に行われたかと*ふく3rdライブにおいて、リトルチャレンジャーが歌われた。私はこのライブ、運よく最前列で見ることができたこともあり、ものすごくインパクトに残っている。WUGのうちななみん以外の6人がゲストで出演したのでワグナーの方で見た方も多いかも知れない。

 

このリトチャレは、加藤英美里さん(えみりん)、福原香織さん(かおりん)とゲストの大坪由佳さん(ゆかちん)、吉岡茉祐さん(まゆしぃ)で歌われた。

この組み合わせだと、前述の通りまゆしぃとかおりんのパートが被るので、津田美波さん演じるよしめぐのパートをかおりんが歌った。

 

これを見た時に、ふと思った。きっとI-1も急病や別の仕事でメンバーが抜けた時等、このように変則的な組み合わせで歌うこともあるんだろうなぁと。そして、そこでいつもとはまた違う魅力を感じることもあったのかなぁと。場合によっては推し変のきっかけになったりして…。